情報・システム研究機構 国立極地研究所 訪問
こんにちは!7期のしおです(^▽^)
今回は情報・システム研究機構 国立極地研究所についての取材記事をお届けしたいと思います!
まずは南極・北極科学館についてのレポートです!
南極・北極科学館では、南極や北極でどんな観測、研究が行われているか知ることができます。最近の研究成果や発見についてもポスター等で知ることができます。
この雪上車は実際に使用されていたもので、中に入ることもできます!
この他にも、隕石や南極の氷に直接触れることができ、たくさんの標本が展示されています。
また、オーロラシアターではふかふかの椅子に座りながら、全天に映し出される美しいオーロラ映像を眺めることができます。凛スタッフも美しいオーロラを堪能しました。
この南極・北極科学館、入場無料で撮影自由です!!みなさんも是非行ってみてください♪
続きまして、国立極地研究所宙空圏グループの女性研究員である江尻省さんにインタビューをさせていただきました。
*江尻省さんプロフィール*
超高層大気科学を専門とし、地球と宇宙のエネルギーや物質の交換・輸送を研究している。
2009~2010年に第51次日本南極地域観測隊(夏隊)に参加。
---現在の研究内容について教えて頂けますか。
大気現象のメカニズムの解明の為に、主に超高層大気(上空100km以上)における風速、温度、大気微量成分の観測を行っています。
遠隔操作でしか観測を行うことができないので、電波を使うレーダー(Rader)という装置で風速、光を使うライダー(Lider)という装置で温度の観測を行っています。ライダーはレーザーを空に打ち上げ、大気中の分子から跳ね返った散乱光を分析することで、大気の密度や温度の情報を得ることができる装置です。
江尻さんが実際に使われているライダー
---極地に興味をもったきっかけはなんですか。
学部4年生の時に、越冬隊を経験したことのある先生の講義を受けました。そのとき講義の中で紹介された南極観測風景に衝撃を受けたことがきっかけです。
---学生時代のことについてお聞かせください。
学部時代は静岡大学で物理を学んでいました。宇宙に興味がありプラズマの研究をしていましたが、もう少し体を張った何かをしたいと思い、修士課程に進学する際に名古屋大学の太陽地球環境研究所にうつりました。名古屋大学には南極観測隊経験者の方が多く、「博士課程まで進んだら、南極に行けるよ」と言われて、博士課程まで進みました。大学院では、大気光の中に見える波構造の研究を行っていました。
---南極地域観測隊での女性の割合はどのくらいですか。
私が参加した第51次隊では隊員62人中5人、同行者23人中4人の女性がいました。女性隊員は増えてきています。
女性が初めて南極に行ったのは1987年の第29次隊(夏隊)です。1997年には初の女性越冬隊員がでました。
---南極という過酷な環境に行くことに迷いはありませんでしたか。
寒いのはとても嫌いですが、ただ行きたいという一心で、特に抵抗はありませんでした。いつか越冬隊にも参加したいと考えています。
---最後に理系女子大生へのメッセージお願いします。
視野を広く持って、色々な方面にアンテナを広げてみるのが大事です。ちょっとずつでも良いので、様々なことにチャレンジしてみてください。また、自分の10年後を考えてみることも大事です。その10年後から逆算して、「何年後にはこれをして・・・」ということを考えることができます。もちろん、その時その時で軌道修正は必要になります。決めたとおりではなく、選択肢をどんどん増やしていくことが大事だと思います。
インタビューは以上です!
お忙しい中、取材に応じて下さり、誠にありがとうございました。
小さい頃から大好きな極地についての話を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
また、自分自身の将来を考えていくにあたり、江尻さんの「10年後を考えてみる」という言葉はとても印象的でした。
以上、7期のしおがお送りしました(^^)