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企業取材 住友電気工業株式会社 〜インタビュー編〜

みなさん、こんにちは(^ ^)

 

初めまして!10期のゆりかです!

学部3年生で、大学では生物系の勉強をしています。

 

前回の記事に続き、今回も「Girls.Lab Vol.10」に掲載予定の記事も含め、お届けしたいと思います。

 

今回は、10月2日に住友電気工業株式会社の横浜製作所にて行われた企業訪問についてレポートします。

 

住友電気工業株式会社の横浜製作所は、大船駅からバスに乗って5分程の場所にあります。

企業訪問では、社員の方へのインタビューと、工場、食堂および託児所見学をさせていただきました!

 

 

今回の記事では、インタビュー編として、社員の

金子さん、高澤さん、若林さんの御三方に行ったインタビューの様子をお届けします!

 

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金子さん (女性社員)

伝送デバイス研究所 高集積プロセス研究部所属

入社5年目。情報通信分野で光通信に使われる半導体バイスの研究開発をされています。大学の専攻は化学ですが、現在では、物理系に近い分野に所属されています。

 

高澤さん (女性社員)

光通信研究所 光伝送媒体研究部所属

入社2年目。情報通信分野で光ファイバーの被覆材の研究開発を行っています。大学の専攻は化学。

 

 

若林さん (男性社員)

人事部 人材採用部 東京人事・採用グループに所属されています。

 

 

 

 

Q.自動車、情報通信、エレクトロニクス、環境エネルギー、産業素という5つもの事業区分があり、さまざまな研究開発の分野がありますが、分野ごとに配属されるのはいつ頃ですか?

金子さん

入社後の新入社員研修で各分野の説明を受けた後、希望届を出し、その年の7月頃に配属が決まります。各部署に入ってからも、数週間研修があります。

 

Q.お二人が仕事現場で会うことはありますか?

金子さん 高澤さん

はじめましてですね〜笑。

ある製品を研究開発する際に、プロジェクトをまたがっている場合などは、異なる部署でも一緒に仕事する社員はいますね。

 

 Q.職場の男女比はどのようになっていますか?

高澤さん

私が所属しているグループだと10人中2人が女性です。

他のグループでは女性がいない部署もあります。

技術系全体の女性の比率は私の代だと20%くらいです。

 

若林さん

最近の新卒新入社員(総合職)でみると、技術系は15%、事務系だと、40%が女性社員ですね。

年々、当社へ入る女性の割合は増えてきています。

 

金子さん

当社の事業所では、託児所もあって働きやすくなっていると思います。

出産された方は、育児に関して様々な制度があるので、出産しても働きやすくなっていて良いと言っていました。

職場の結婚・出産された方は、支援制度を利用していますね。

 

 Q.このお仕事のやりがいは何ですか?

金子さん

自分が研究開発しているものを製品化できた時にやりがいを強く感じると思います。まだ製品化はできていませんが、日々感じているやりがいはあります。

例えば、実験を行っていると思わぬトラブルや不具合が多くでてくるのです。最初はその原因がわからず頭を悩ますのですが、職場のメンバーと協力して原因がわかった時に一番スカッとしますね。コナン君になった気分です笑。 それで上司に褒めていただけるとなお嬉しいですね。

 

高澤さん

入社2年目ということもあり、やりがいを考える余裕が今はまだないですね。

自分の目標は、金子さんも話していた通り、自分の研究開発したものが製品化されることです。

ただ、最近になって社内的にも注目されているプロジェクトメンバーになりました。

そこで、チームや現場の協力を得ながら開発を進め、量産機で試作を実施できた時は嬉しかったです。現在はその評価中で、結果が出揃うのが楽しみです。

 

 

Qお仕事を通して、今までに苦労したことは何ですか?

金子さん

常に苦戦していますね。一番辛かったのは配属されてすぐですね。

会議に参加したときに、社内用語や聞きなれない用語が飛び交っていて、最初の頃は、話の内容が理解できずに苦労しました。なので、会議中にメモを取って、会議後に先輩に食らいついて色々聞いていました。

 

高澤さん

もちろん自分で手を動かす時もありますが、私の仕事は、基本的には現場に依頼して、ものをつくってもらうことや評価してもらうことが多いです。

その時に、研究開発側と現場の間で工程を調整したり、連携したりするのですが、それが結構大変です。特に、今後のために、研究開発側がやっていたことを現場に伝えておかなくてはいけない時があり、その過渡期が一番大変ですね。直接自分達でやった方が早い時もありますが、長い目でみると現場に全て任せられるようになる方が良いことなのです。なので、現場を育てることが一番苦労しているところだと思います。

 

 Q.社内結婚などはあるのでしょうか?

金子さん

社内結婚されている人はいますね。私も社内恋愛して、結婚しました。

製作所内では、女性は社内結婚する人が多いかもしれませんね。

 

若林さん

以前は結婚して辞める方も多かったのですが、最近は、結婚・出産後も育休を取得して、辞めずに働き続ける社員がほとんどです。

 

金子さん

子供を産んで職場復帰している方もいます。周囲にはお腹が大きくなっている方や、職場で育休を取る報告をされている方もいらっしゃいますね。バイタリティあふれる社員が多いです。

男性もパパとなってから、時短勤務を使って早く帰っている人もいます。会社全体で、社員に積極的にそのような制度を取って欲しいという雰囲気が作り出されているように感じます。

 

高澤さん

同じグループの男性社員にも、子供が生まれて現在育休を取っている方がいらっしゃいます。

 

若林さん

男性の育休も女性と同様、最長子供が3歳になるまでの間は取得することができます。社内の託児所も子供が0歳の時から預けることができます。

また、配偶者が別の会社で、海外転勤などをした場合でも一旦休職し、日本に戻ってきた際に復職できる制度や、配偶者の転勤により一度退職をしても、一定の期間以内なら再び入社できる制度も整っています。

育休を取るときに不安になることの一つとして、自分が職場を離れる時に、上司や組織が変わったり、新しい制度ができたりするなど、知らない間に環境の変化が起こることが挙げられます。

育休に入る前には職場上司と面談を行い、休んでいる間はどれだけの頻度で職場と連絡を取り合えるのか確認をしたり、休みに入った後は無事に保育園が見つかり、子供をあずけられるようになったかどうかなど、確認し合ったりします。育休中も、職場との関わりを維持できるような関係づくりを行っています。

 

 Q.職場とプライベートの両立をどのようにしていますか? 

金子さん

周りから有給休暇を取りましょう、と言われるような環境で、職場へ申請をすればすぐに取れるようになっていますね。みんな利用しています。配偶者が山梨県に住んでいるので、土日の前後に有給休暇を使って旅行などに行っています。おかげでプライベートは充実していますね。

 

高澤さん

私の職場でも、有給休暇を取れていて、上司にメールで連絡すればすぐに受理してくれます。

 

 Q.仕事をしている上で、意識していることや大事にしていることは何ですか?

金子さん

私は、自分で考えたことを人に伝えるときに、きちんと伝わるように一回まとめて、一呼吸おいてから話すようにしています。

普段は、結構おしゃべりで思ったことをすぐに言ってしまうので、何を言っているか分からないと言われてしまうことがあるのです。

会社では、時間も限られていて、周りの人も巻き込みながら仕事をするので、効率よく話すことが求められてきます。

ですから、少しの時間で自分の考えている事を伝えて、次の話を進めていくことが大事なので、必要な情報や自分の考えをまとめた上で伝えるようにしています。

これができないと現場に依頼するときに、なぜ依頼をするのかを説明できなかったり、現場で働いている人達にもやりがいを伝えられなかったりして、「なんでこれをやっているんだろう」と重要度が分からなくなってしまい、作業効率も落ちてしまうことがあります。

依頼をした内容をしっかりと説明したり、現場の方々にポイントを伝えたりして、相手に納得してもらうことによって仕事が円滑に進むようになっていくと考えています。

効率よく話すのは、現場とのコミュニケーションをしていく上で大事だと考えているので、どのように相手に自分の思ったことを伝えるかは意識をしていますね。

 

高澤さん

経験が浅いというのもありますが、何をするにしても一人ではできず、上司や先輩、現場の人と協力し合って、一緒にやらなくてはいけないことが多いです。

自分で整理できるところは整理して、突っ走らずに調和していくように意識して仕事をしています。

中には自分の考えが先行してしまい、周りが見えていない人もいて、それに関わっている周りの人みんながみんないい顔をしていない場合もあるんですよね。

なので、周りを見て、みんなが働きやすい環境になるよう意識して仕事をしています。

 

 Q.この業界や、研究開発の職に就こうとした理由を教えてください。

金子さん

私がもともと所属していた研究室は、化学の知識を基にした、『ものづくり』をしていました。なので、ものづくりに興味がありました。化学専攻だったので、原料関係の業界に就職しようかなと思っていましたが、自分のつくったものが世の中でどのように使われるのか、もう少し先まで見てみたいと思うようになりました。住友電工では、川上 (原料) だけでなく、川中 (部品・素材・材料・機器)もあり、色々なことができそうだと思い、ここの会社を選びました。

また、住友電工内では、別の分野同士でも技術を絡めて連携して仕事をしているということを聞いて、仕事の幅が広がりそうだと思いました。化学の知識を使いつつ、他のことも勉強できそうで楽しいかなと思い、この会社を選びました。

 

高澤さん

化学専攻でずっとやってきたので、化学を活かした職業に就きたいと思っていました。原料の業界でも就職活動をしていましたが、最終的になにかを「もの」として残したいと思い、ここの会社を選びました。

大学・大学院とで学校も変わり、研究の内容も変わりましたが、エネルギー関連という共通点がありました。そのため、エネルギー関連の仕事をしたいと思っていました。

同じ研究室からは、電力会社に就職する人もいましたが、電力会社は「もの」を扱うわけではないしなぁ、と考えていました。住友電工は、エネルギーをつくるデバイスとして、太陽光発電や蓄電池を取り扱っていたり、そのような電気を送るための電線など、幅広く取り組んでいるので興味を持ちました。今は、エネルギーとは関係ない部署に所属していますが、入社を決めるにあたっては、川中のことをやりたいという思いと、エネルギー関係の仕事をやりたいという思いから、この会社を選びました。

 

 Q.学生時代にやっていて良かったこと、やっておいた方が良かったことは何ですか?

高澤さん

今は、学生時代にやっていたことと同じ研究をやっているわけではないですが、やっておいて良かったのは自分自身の研究ですね。

就活でも研究が重要と言われます。技術系で進みたい場合は、研究をしっかりとやっておけば就活の武器になると思いますね。

 

金子さん

私も研究ですね。分からないものにどうやってアプローチするのか、というのは仕事においてつきものですが、学生時代の研究を通して、その練習をしていたのだと今になって思います。PDCAサイクルを回すことが重要と会社でよく言われますが、学生時代の研究でその力を身につけていたんだなぁと感じることが多いです。

 

高澤さん

職場での発表の時に、自分ではいつも通りにプレゼンをしたつもりだったのですが、上司には思っていた以上に褒めていただきました。学生時代に学会などに参加し、発表の場が沢山あったので、知らぬ間に発表のスキルが身についていたんだなぁと思います。発表する内容が無いと、発表する機会もないので、つまり学生時代には研究をやって、発表するためのデータを集めることをやっておくべきだと思いますね。

 

金子さん

会社に入ってからだと想像以上に扱うデータの量が多くなるので、ソフトウェアの勉強をしておけば良かったなぁと思います。社会人になってから、私は一から勉強しました。

あと、学生時代は休暇が長いので、海外とか長期旅行をしておけば良かったなぁと思います。

 

高澤さん

学生ならではの時間があると思うので、いろいろな場所に行ってみるといいかもしれないですね。学生時代に研究ばっかりやっていると、暇になった時に何をしたら良いかわからないので、趣味などを見つけておけるといいかもしれないですね。

 

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お忙しい中、取材に協力していただいた三名の社員の方々にこの場を借りて、御礼申し上げます。

 

次回の記事では、住友電気工業株式会社 見学編をお届けします!

お楽しみに~(⌒∇⌒)