*理系女子として生きる*~実験3.理系女子大生に聞け~N0.6
皆様お久しぶりです。3期の奈々です♪
新入生企画*理系女子として生きる*~実験3.凛スタッフに聞け!~の6回目になります^^
今回は東京大学 教養学部 理科一類2年で、凛 企画局の関さんにインタビューさせていただきました!
―教養学部で学んでいること、力を入れていることについて教えてください。
1、2年の間は学科に配属せずに、様々なことを学んでいます。必修と選択の授業があり、1、2年あわせてとらなくてはいけない単位数が決まっています。必修授業では、数学・物理・生物など理系教科をすべて学んでいますが、選択授業では第三外国語や文系科目に力を入れています。
―なぜ文系科目に力をいれているのですか。
理系で固まっていると意見が固まりがちになってしまうので、文系の人との交流も大切にしたいと思いました。たとえば原発の話を例にすると、理系なら『技術がどうであるか、どうしたら技術を活かせるか』などの方向にいってしまいがちですが、文系なら『原発の労働者は、規定以上の放射線を浴びたらもう原発では働けない。労働や雇用の問題などはどうなっているのか。』など考えると思います。理系だけでいると気付けないことは沢山あります。せっかく文理一緒の環境にいるので、視点が偏らないようにしています。
―応用化学科志望と伺いましたが、理由を教えてください。
そもそも化学が好きだからです。電子軌道とか考えるとワクワクします。
―では、化学にもいろいろありますが、なぜ応用化学なのでしょうか。
将来、アバウトですが社会貢献したいと思っています。自分ができる最大限の社会貢献は何か、と考えたら勉強のちからを活かすのが一番だと思いました。勉強の中でも、自分の趣味、楽しさも考えて、一番貢献できるのは応用化学かな、と思いました。
―大学生活についてお伺いします。東大理1はすごく女子が少ないと伺いましたが、学生生活はどうですか。
クラスに女子は32人中2人です。私は女子校出身なので、最初はどうしようかと思いました。でもすぐに男子とも仲良くなって、女子が少なくても楽しいです!
又、理一は女子が全部で100人もいないので、理一女子会というものを作りました。MIXIのコミュニティも作って、20人ぐらいの人が参加してくれています。女子会も開催したりして、女子が少ないなりに頑張っています。
―大学でのサークルやバイトについて教えてください。
サークルは吹奏楽部・凛・all-UT(東大の全学交流団体)に入っています。アルバイトは家庭教師とカフェです。周りは家庭教師や塾講師の人が多いですが、飲食にもいいところはあると思います。家庭教師などは、生徒に上から物を教える立場なのに対して、飲食はお客様に対して下から接します。そういう経験をしておくべきだと思ったので、今のアルバイトを選びました。
サークルもバイトも、いろいろなことに手を出しすぎている感じはしますが、3年から忙しくなるので、今のうちにやりたいことをやっています。
―では、理系女子の長所、短所はなんだと思いますか。
短所は甘えてしまうところですね。レポートとか、女子が貴重であることを活かして、学問に対して甘えてしまいます。後、やはり女子が少ないので女子力が低下していると思います。
長所は、理系女子の存在の価値だと思います。たとえば就職のとき、自分の才能が優れているからこそ、ある職業につきたいと思いますよね。容姿も学業も秀でている人がアナウンサーを志すように。でも実際は、ちょっと才能があったぐらいではその職業に就くことは難しいですよね。自分がその業界の中でどれだけ、自分らしさ・『value』を発揮できるかが勝負になると思います。理系女子は少ないからこそ、男性ばかりの職場でその『value』を活かせるから有利だと思います。
―凛に入った理由を教えてください。
理系の女子の友達が欲しかったからですね。たとえば男性と女性じゃ同じ理系でも就職の時状況が変わってきて、相談できる人がいないと思いました。凛に入って、いろいろな人と出会えて、入って本当に良かったと思っています。
―では、今後の展望について教えてください。
院には絶対行こうと思っています。研究室配属は4年からなので、一年で終わるほど研究は甘くないと思うので。もし研究が合わなかったら文系就職もありだと思いますが、今のところは研究職につきたいと思っています。私のやりたい社会貢献は、『十分にお金のある女性に向けた化粧品を作る』などではなく、『発展途上国など恵まれない人たちにも貢献できるようなことをすること』。一般企業に就職したら、どうしてもその企業の利益を考えなきゃいけなくて、本当に自分のやりたいことが出来る企業を見つけるのは難しいと思います。そのためにも、博士まで行って、大学に残ることも視野に入れています。
いつも笑顔で素敵な栞さん♪♪
非常にしっかりした考え方をお持ちで、たくさんの事を考えさせられました!
今回はインタビューにご協力いただきありがとうございました