理系女子大生コミュニティ凛 official blog

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株式会社ディーエイチシー 企業取材

 

 

 

こんにちは!

記念すべき初投稿!8期のカジです!

 

今回は7期のももちゃんと、株式会社ディーエイチシーでご活躍中の山下南実さんにインタビューさせて頂きました!

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理工学部に進学後そのまま大学院を卒業してから、文系就職の道を選んだ山下さん。強みを生かせばどんな分野でも活躍できる、そう強く感じたインタビューでした。

進路に迷う理系女子のみなさんには、ぜひ読んでいただきたいです!

それでは、さっそくインタビューの模様をお伝えします!

 

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大学時代の専攻を教えてください。

慶應義塾大学理工学部で機械工学を専攻しました。研究室では細胞工学を専門として、血液細胞の誘電泳動技術について他大学の医学部と共同研究をしていました。

理系を選択したきっかけは?

小学生のころから勉強自体は好きでした。理系を選んだきっかけは、高校2年生の時の物理の授業です。哲学好きの先生の授業はとても面白くて。例えば、物理の基本のF=maも哲学になぞらえて教えてくれたんです。それで物理が大得意科目になって、理系に進むことに決めました。

そのまま物理を専攻しようとは思いませんでしたか?

そうですね。物理を極めるというより、実社会で目に見えて役立つ勉強がしたかったんです。慶應義塾大学理工学部では、1年生のうちは学問1~5の分類があるだけで2年生から学科を選択するのですが、1年通して悩んでみて将来はメーカーに勤めたいと考えるようになりました。

機械工学は物理を生かせるし、就職とも直結しているイメージがあったというのも選んだ理由の1つかもしれないですね。

大学院に進むのに抵抗はありませんでしたか?

ためらいはなかったです。学科自体が6年間学んで1セットという雰囲気だったのと、当時研究していたテーマに興味が出てきてもっと勉強したいと感じたからです。

大学院は進学した方が良いと思いますか?

この時期の2年間は結構大きいので、迷っている人はよく悩んだらいいと思います。それでも、決めるのが難しければ一度全力で就職活動をしてみることをお勧めします。一度経験しておけば、大学院に進んだ場合、二度目の就職活動は楽に感じると思います。

インターンは企業に選考されているという感覚より、逆に企業が自分と合うかを試してみようくらいの意気込みでやってみるのもいいですね。むしろ勉強で自信を持っているのなら、インターンは行かなくてもそれはそれで良いと思います。

博士課程への進学は全く考えていませんでしたか?

博士課程は全く考えていませんでした。

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DHCに入社した経緯を教えてください。

実はDHCには中途採用で入社しました。その前は、飛行機が好きで航空会社でCAのお仕事をしていたんです。更なるスキルアップを目指してDHCへの転職を決めました。DHCって、スーパーでもドラッグストアでも売っている身近な商品を扱っていますよね。将来子供に「この商品を作っている会社にママがいるんだよ」と紹介できるところに就職できたら、という学生時代からの思いを叶えられるところにも惹かれました。またDHCは通信販売に力を入れていて、拠点は主に首都圏なので総合職での転勤がないんです。それはキャリアを考える上で大きかったですね。

現在のお仕事について教えてください。

特使人材部という部署で新卒採用や学生支援の業務を担当しています。時期によっては新卒採用のほかに、産学連携のプロジェクトを手掛けています。最近では、15大学のゼミと連携して商品開発のコンペティションを行いました。優勝したチームの案は実際の商品化まで進めていきます。

今のお仕事は文系寄りですが、自分の専攻へのこだわりはありませんでしたか?

特にこだわりはなかったです。学生時代に研究と平行してアルバイトをしていたのですが、自分はコツコツ研究する以外にも、人と話したりチームで動いたりするのも好きだと気付きました。研究職も考えていなかったですし、チームでディスカッションしたりするのも得意だったので文系就職のほうが向いているかなと思いました。

やりがいや達成感を感じるのはどのような時ですか?

産学連携のプロジェクトでは、DHCが出したテーマに対して学生が想いをもって必死に取り組んでくれている姿を見るととても嬉しく思います。私が産学連携プロジェクトで携わっている商品がこれから実際に世の中に出回るのも楽しみですね。

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DHCの職場環境はいかがですか?

 職場は明るい人がとても多く活気があります。オンとオフの切り替えもはっきりとしていて、ワークライフバランスを保って充実して働けていると思います。

よろしければ休日の過ごし方やご趣味などを教えてください。

旅行です。新しい場所に行くのが好きなので、疲れていてもリフレッシュに出かけます。脳が委縮しないように、遊びと仕事のバランスをとるように心掛けていますね。

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今のお仕事で理系を学んでよかったと思うことは?

学生さんのプレゼンテーションへのフィードバックは、大学の研究室での研究報告に似ていると感じますね。発表資料の作成や発表の仕方は研究室で叩き込まれたので、学生さんにアドバイスできることが多いです。また日々の業務ではスケジュール管理が重要になってくるのですが、学生時代の分析機器予約や細胞管理で身に着けた細かいスケジューリングの習慣が生きているなと感じます。

これからのお仕事で挑戦したいことはありますか?

今、産学連携の仕事では主に文系の学生さんと一緒にコンセプトの提案などをしているのですが、これからは素材や成分の提案といった理系に寄った産学連携が出来たら面白いなと考えています。理系出身という自分自身の強みも生かせると思うので。

また、産学連携プロジェクトは企業側にも気付きがありますし、大学生には大学での研究とメーカーでのモノづくりの意識の違いを感じてもらえると思うんです。大学の研究では学会での論文発表までがゴールだったのが、企業では利益を出して研究費を還元するところまでがゴールなんですよね。「売れる商品を作り出す」ところまで意識して研究するのは、学生さんにとっていい経験になるんじゃないかなと思います。

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理系女子大生にメッセージをお願いします。

大学院を卒業してから就職をすると、学部卒より求められることが多いです。そこで「君は何が出来るの?」と聞かれた時に、《ならでは》という強みを持っていたほうが良いと思います。例えば、私は文系就職でしたが、アルバイトで接客を経験しつつ理系の研究でのコツコツ勉強もしてきました。だからこそ、商品を作った人と商品を売る人のどちらの意見もわかる。双方の仲介役になれるという強みがあると思いました。みなさんにも《ならでは》の強みを見つけてほしいですね。

あとは、研究生活を謳歌してください!学校に行ってください!振り返ってみて、もっと学校行きたかったなあと今でも思います。大学をぜひ楽しんでください!

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生き生きと働いてらっしゃる山下さんは、とても魅力的でした!私もこれからの大学生活は、自分ととことん向き合って進路を決めていきたいと思います。

山下さん、素敵なお話をありがとうございました!!