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株式会社Granmaさん訪問!

先日、株式会社Granmaさんにうかがわせていただきました!

Granmaさんは、社会の“最大多数の最大幸福”を実現するプラットフォームを創造する

というミッションを掲げ、世界に目を向けて貢献できることは何かを追求していらっしゃいます。

今回は2名の方にお話をうかがい、

今に至った経緯やお仕事の内容、今後のビジョン等をうかがってきました!

最初に、学生でありながらもGranmaのプロジェクト・ディレクターをしていらっしゃる

栗本美可子さんにお話をうかがいました!

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栗本美可子さん

慶応義塾大学環境情報学部3年。認知科学専攻。

―Granmaという会社名の由来を教えてください。

世界を変えた一隻のグランマ号というヨットから名付けられました。

キューバ革命の際、チェ・ゲバラというキューバのゲリラ指導者がいたのですが

彼を初め82名の高い志を乗せた12名乗りのオンボロヨットはメキシコからキューバに向かい、

キューバの歴史を切り拓いたという事実は今も多くの人に影響を与えています。

その小さなヨットという器でもミッションやビジョンを共有し実行力があれば

そのゲリラ集団は素晴らしい現実をつくりだすことができます。

そんな一隻の小さなヨットの舵取りをしていこうということで名付けられました。

―栗本さんがGranmaで働くことになった経緯を教えてください。

私は大学1年の夏に当時所属していたサークル活動の一環としてフィリピンに行きました。

その際スラム街に行くと、当初自分が想像していた暗い印象とは裏腹に

子供たちが楽しそうに騒いでいるのが印象的でした。

しかし、そんな子供たちとは対照的にその同じ場所にいる大人たちの表情がとっても暗かったんです。

スラム街にいることで、自分ができることの選択肢すら分からず、

それが貧困に起因しているのではないかと思いました。

貧困の状況を肌で感じ、疑問を持ち始めたその年の冬、何ができるかを見つけようとアンテナを張り始めていたところに、Granma創業に参画していた、現在Granmaでカタリストとして働いている山本と出会いました。

そこで当時グランマが企画をしていた「世界を変えるデザイン展」を一緒に成功させたいと思い、

グランマへの参画を決意しました。

―世界を変えるデザイン展について詳しく教えてください。

昨年、発展途上国に住む低所得者層の生活課題を解決するプロダクトの展示をしました。

以前社会学専攻、アメリカ留学していたGranma代表がプロダクト・デザインの可能性に目を向けたんです。

昨年の展覧会では、神戸、浜松などの巡回展を含めのべ5万人の来場者でした。

現時点での展示品の例を紹介すると、

・殺虫剤が織り込まれたオリセットネット(蚊帳)―マラリア予防にもなる。

・ジャイプールフット(義足)―歩行できるようになり仕事につける。

・ビニール袋を素材に使用したラグバッグ―インドはビニールごみが多く、排水溝につまりマラリアを媒介する蚊の発生につながる。

等を挙げることができます。

これらのプロダクトが現地の生活者の手に届くことによって、教育機会、雇用創出など、彼ら自身が生活をより好転させていくきっかけをつかむことができるのです。

私は、いつか現地でこのようなデザイン展を、よりクリエイティブ性を持たせてやるのが面白いと考えています。

我々の視点からのみ見たトップダウン(一方的)なやり方ではなく、途上国に暮らす人たち自身が秘めている思いや可能性を引き出し、共に課題解決をしたいと思うからです。

相互的に意思疎通を図るため、今後は一層現地に密着して活動できればと思います。

続いて、グレート・コミュニケーターの熊惟惟さんにうかがいました!

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熊坂惟さん

株式会社Granma Great Communicator

大学時代、国語の教師を目指し、これからの時代に教師をやるならば地球的視座を身につける必要があると思い立ち、一年間の周遊チケットを手に世界50カ国近くを訪問。

―熊坂さんがGranmaで働くことになった経緯を教えてください。

大学3年夏休みに、今のGranma代表である本村に誘われ、

当時彼が所属していた企業で1年強インターンをしていました。

そこで卒業の2か月前に、会社をやるから一緒にやらないかと言われ、参画を決意しました。

立ち上げの3人は皆1年ちかく海外放浪の経験があり、

そこで目にした貧困に対してビジネスを通してアプローチしてみたい気持ちがありました。

しかし、具体的な事業内容などは何も決まっていませんでした。

会社を立ち上げて5ヶ月ほど経った頃、その当時やっていた事業が当初の目的から少しずつ遠ざかってしまっていることに気づき、改めて原点に立ち戻るためにフィリピンのマニラにあるスモーキーマウンテンと呼ばれるスラム化したゴミ集積所に、みんなで行きました。

この経験から、やはり自分たちは現地の人達と一緒に、現地でビジネスをしたいと強く思うようになりました。

日本に帰国後、彼らの課題を解決する手段としてプロダクトが持つ可能性に着目し、日本で「世界を変えるデザイン展」をやることに決めました。

展覧会を経て、既にプロダクトの開発から流通まで行っている世界中の素晴らしいパートナーと出逢いました。現在は、現地の課題に精通している彼らとビジョンを共有しながら、事業展開を進めています。

―現在グランマではどんなビジネスを展開しているのですか。

現在は、主に日本の大手メーカーをクライアントにし、彼らの新興国・途上国への進出支援をしています。

対象とするフィールドは、アジアの10カ国です。

私たちは、現地のパートナーと共に自分達も現場に入り、低所得者層が抱える生活課題を顕在化させ、

その課題をクライアントの技術やサービスでいかに持続可能な形で解決できるかを常に意識しています。

―貧困は単純に数値で測れるものではないと思いますが、それをビジネスとして目標立ててやっていくのは大変ではありませんか?

2015年までに貧困を削減するために国連が掲げた8つの目標・ミレニアム開発目標(MDGs)というのがあります。

この目標は未達に終わることが予想されています。

私たちは、貧困は一部のアクターのコミットメントでは解決ができないと考えていて、

今後いかに貧困削減を持続的に行っていくか、と考えた時にビジネスの持てる役割は非常に重要になってくると思っています。

また、MDGs国連トップダウンで制定したもの、つまり課題に直面している当事者の意見は組み込まれていないのです。

私たちは当事者自身がその課題に対する具体的な解決のアイデアを秘めていると仮説を持ち、

いまグラスルーツの可能性に注目しています。

現地の人達の持つインサイトを引き出す方法として、レゴブロックを用いたワークショップをアジアで実施しています。

インタビューやアンケートでは引き出せない、個人の持つ価値観やビジョンを、レゴを使って即興で作品に表してもらい、

それをもとに質疑応答を展開していくワークショップです。

これによって言語化しづらい抽象的な概念を言葉にし、

彼らの持つ課題意識やそれに対するアイデアを教えてもらうのです。

―レゴのワークショップ、面白そうですね。

エンターテイメント性も強いこのワークショップはやっていてすごく楽しいんです。

Granmaでは四半期に一度、ビジョンの再設定と共有のためにもレゴを使用しています。

トップダウンで決定されたビジョンについていくのではなく、

スタッフ個人個人のビジョンを反映させ皆で作ったビジョンをもとに事業を行っています。

―今後のビジョンを教えてください。

先にもお話ししましたが、私たちは今グラスルーツの可能性を感じています。

現地の人達の想像力を起点として、それが具現化されたモノをつくること。

現地パートナー達と共にその仕組みをサポートしていきたいと考えています。

更に、現行のMDGsの代替案となるような、

現地の人達の意見をくみ取ったボトムアップによるNextMDGsの提案をしたいとも考えています。

―最後に私たち学生にメッセージをお願いします。

自分から足を踏み出すことが大事です。それがモチベーションにつながります。

また、社会人の方などたくさんの人に会ってその人の文脈に触れ、

自分の選択肢を増やすことがとても大事です。

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世界を視野に入れて様々な活動をしていらっしゃるGranmaの方々。

なにか考えがあってもなかなか踏み出せないことが多いと思いますが、

今自分にできることを精一杯やっていらっしゃるお二人のお話を聞いて

私たちももっと様々なことにチャレンジしたいと思いました。

栗本さん、熊坂さん、貴重なお話をありがとうございました!

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