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動く遺伝子【トランスポゾン】

こんばんは、ゆきです。

突然ですが、以下の写真をご覧ください(笑)

indiancorn.jpg

様々な異なる色がモザイク状に並んで、綺麗ですね。

これは、インディアンコーンといいます。

一度目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

さて、これを研究材料にして、

1983年にノーベル賞を受賞した方(当時81歳)がいらっしゃいます。

女性の生物学者として有名な、

バーバラ・マクリントック(Barbara McClintock)です。

今回は、この女性研究者の簡単なご紹介です。(あくまで簡単(笑))

少しでも興味を持つことや、新たな発見のきっかけになることを期待します。

さて、彼女の受賞理由は、

遺伝子が単独で、一つの染色体から他の染色体に移動することを発見したことです。

このような遺伝子をトランスポゾン(動く遺伝子)と呼びます。

トランスポゾンは進化を考える上で重要で、

ポストゲノム時代に残された生物学の最重要課題である、

生物の個体発生と進化の関係の解明に大きく関わります。

(詳細はReferenceへ。)

よく見ると、この発見は1940年代ですが、

ノーベル賞受賞はその40年も先のことです。

なぜでしょうね。

それは、

遺伝子は染色体上の一定の位置に存在し、染色体とともに行動するという考えが主流で、

彼女の考えは受け入れられなかったからです。

(また、当時女性科学者は珍しく、地位も確立されていなかったとか。)

しかし、

電子顕微鏡の発達などにより遺伝学者の間で受け入れられるようになりました。

やはり、新しい概念が浸透するのは容易ではないことが伺えますね。

遺伝学の主流は、トウモロコシ、ショウジョウバエから大腸菌に移るのですが、

彼女は生涯トウモロコシの研究を続けたそうですよ。

以上で終わりますが、

トランスポゾンについての詳細を知りたい方は、

以下をご参照ください^^*♪

Reference:

遺伝学電子博物館 http://www.nig.ac.jp/museum/OLD-MS/history-x/10.html

PDBj 今月の分子-トランスポザーゼ http://www.pdbj.org/mom/index.php?l=ja&p=084

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