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明治大学特任講師 石田充代先生にインタビューしてきました!

こんにちは!あがたです

今回は明治大学農学部生命科学科 特任講師の石田充代 先生のお話を伺ってきました!

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前列真ん中が石田先生。研究室の方々と一緒に。

明治大学卒という石田先生。そのまま今の職業に就かれたのかと思いきや、

お話を伺ってみると様々な経緯があったそうです。

―――まず、今の職業に至った経緯を教えてください。

「私は出身大学も明治大学だったのですが、学部時代は馬術部に入っていて、馬が本当に好きだったので馬に関連する研究がしたいと思っていました。3年次に、針谷教授(現 明治大学副学長)の研究室に配属し、4年生の時、針谷教授の紹介でJRAの研究所に入りました。しかし、その後その研究所が宇都宮に移転することになったのですが、私は研究をするのが好きだったので、籍は明治大学に置いたまま、宇都宮に引っ越して研究をしていました。単位は夏季集中講義などをとっていて夏休みは友達の家にずっと泊まっていましたね(笑)。

そして院まで進み、進路について考えていたときにJRAの方と話をして、自分はもっと勉強しなきゃだめだと気づき、自分の限界まで研究したいと思ったんです。

そのときたまたま福島の動物遺伝研究所が研究者を募集していて、海外研修があるというのにも興味を持ち、そこに行くことに決めました。

その後、動物遺伝研究所のボスの移動について行き、埼玉の研究所に。しかしその研究所の環境が自分に合っていなくて体調を崩すまでになってしまったんです。そこで相談したのが針谷教授。そして最終的に、針谷教授の下で研究をすることになりました。」

―――様々な経緯を辿って原点に戻ったということですね。その経緯の中で、宇都宮に福島、埼玉と転々と場所を移動して研究をなさっていますが、不安などはなかったんですか?

「もちろん不安はありました。でも、独身のうちは好きなことができるし、やりたいことをやるためならどこへ行ってでもやろう、と思っていました。その時に1番やりたいことが研究だったんです。」

―――その研究についてですが、今している研究内容について教えてください。

「今は切断プロラクチンという母乳を作るホルモンについて研究しています。周産期心筋症という、今まで健康だった女性が出産してから心臓病にかかるという病気があるのですが、その原因が切断プロラクチンにあるということが論文で発表されたんです。そこで、私たちは、周産期心筋症にかかる前に妊婦さんに危険度を知らせるために、切断プロラクチンの量の測定方法を研究をしています。

基礎研究ではあるんですが、直に患者さんに役立つので、とてもやりがいがありすごく楽しいですね。」

―――では、大学生の時にしとけばよかったことはありますか?

「英語の勉強は思いますね。

でも普通必然性を感じないとできないものですからね。

私は、研究者として生きていきたいと思っているから、そのために自分に欠けているものについて考えた時、英語力だと思ったんです。だから今英会話学校に通っているんですけど、必要だと自覚しているから全く辛くないし、続けられるんです。

自分がこれからキャリアを積んでいって必要だと思った時に真剣にやればいいと思います。

あとは人脈を広げとけばよかったなって。人脈は本当に大事。

だから、私お酒飲めないんですけど、今はよっぽどの用事がない限り飲み会も断りません。飲み会代がもったいないって言う人もいるかもしれないけど、そこでパイプができたり、何か得られるかもしれない。勉強代と思ったら安いもんですよ。だから常にアンテナを張って色んな事に興味を持ってほしいですね。」

―――最後に、理系女子大生にメッセージをお願いします。

「人生において合理的に柔軟に対応してほしいですね。

自分が色々と行動できたのはその時独身だったから。自分でやりたいと決めたならとことんやればいいし、やりたいという気持ちを大切にしてほしい。一方、結婚したら少しは制限されますよね。

だからと言って、例えば、男性と対等に仕事をするために結婚しない、などと自分の将来を決めてしまわずに、視野を広く持って、そういう時がきたら仕事と結婚どうしたら両立できるかなどその都度折り合いをつけて決めていけばいいと思います。

ちなみに、家庭と仕事を両立するには、家事を手伝ってくれる夫は必須ですよ(笑)。」

「やりたいことをとことんやるためならどこへ行ってもやる」というお言葉がとても印象的で、

不安なことがあっても揺るがずに、自分の気持ちを信じて貫き通す、強い信念を感じました。

だからこそ今やりたいことを仕事にできているのだと感じ、とても輝いて見えました

石田先生、ありがとうございました!!