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東大女性助教・辻佳子先生にインタビュー♪

こんばんわ☆!

しおりです。

今回は,東京大学 大学院工学系研究科 化学システム工学専攻 助教辻佳子先生にお話しを伺ってきました♪

女性の研究者の方の、貴重なお話がたくさんうかがえました。

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-------------今までされてきた研究はどのようなものですか?

大学では、応用化学を専攻していました。

修士をとったあと、実際に人々に使われるものの材料を研究をしたいと思い、総合電機メーカーに就職しました。企業では液晶ディスプレイの研究・開発をしました。

その後家庭の事情でアメリカへ。

子供が小さかったので、週3回のパートタイムでしたが、ある大学の研究室で働かせていただくことになりました。そこでは電子デバイスの研究をしました。

それから帰国し、今の東大の研究室で働くことになりました。ここでは、主に太陽電池用のシリコン薄膜やコンピューターのハードディスク用の磁性体ナノ粒子について研究しています。シリコン薄膜については、シリコンの無駄遣いをなくし、安く大量生産できるように研究しています。また、今までは無機材料についてやっていましたが、曲がるディスプレイを作るには有機材料のほうが有利なので、シリコンの代わりに有機材料を使って電子デバイスにする研究なども行っています。

------------大学時代からずっと研究者として生きていくおつもりだったんですか?

学部4年のときに、それまでの既存の事実を確かめる実験とは違った、「実験によって誰も知らないことを解明する」ことを面白いと感じたことや、企業勤務時代に自分のアイデアが採用され、商品に活かされた経験から、研究者として生きていくことを決めました。

-------------企業に勤められているとき、やはり女性は少なかったですか?

そんなことはなかったです。

私が勤めていた会社は女性を雇うのに慣れている会社で、当時には珍しく、全社では3割女性でした。研究所だけでも、女性は1割。働きやすい環境でしたね。

研究職でも女性の割合は会社によると思います。

-------------研究者として生きるとなると、何か新しいことを発見するような逸材でないとなれないのでしょうか?

新しいことを発見できる人だけで世の中の新しい技術が成り立っているわけではありません。アイディアを出す人は必要ですが、アイディアを形に作りこむ人や、それを安定して作れる技術を開発する人だって必要です。むしろそういう人のほうが多く必要ですよね。

-------------これからの目標を教えてください!

私はこれに向かって生きる、というタイプじゃないので、明確な目標はありませんが、世の中の役に立つ研究をし続けたいですね。

研究室で教員としての仕事が忙しくなると、だんだん自分で実験出来なくなるんですけど、私はずっと現役の実験者でいたいですね。細々とでもやっていきたい。

今の私の人生で、根底にあるのは「企業勤務時代でのモノづくり」なんですね。これからもきっとそうだと思います。

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何度もおっしゃられていた「とにかく前へ前へと進むことが大事」という言葉が印象的でした。料理もお好きで、研究室の学生に手作り料理を振る舞うこともあるそう…!研究と家庭を両立していらっしゃる姿は、まさに私たち理系女子の憧れですよね!

辻先生、ありがとうございました。

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